翻訳基準

「長崎原爆戦災誌第一巻総説編改訂版」翻訳基準

 今回の英訳版公開にあたっての翻訳(英訳)基準につきましては、次のとおりとなっております。

1. 原文を正確に反映した翻訳という基本原則は踏まえつつも、日本及び長崎の歴史、文化になじみの薄い方々が理解できるような内容、表現で翻訳を行っている。この観点から、歴史的事実等について、原文にはない補足説明を本文中に追加している場合がある。

2. 学術的な評価に耐えうる翻訳を目指すため、引用されている文章について出典の明確化をできる限り行っている。出典が英文の場合は、できる限り原文を引用しているが、原文が不明である場合はいったん日本語に訳し、さらにそれを英訳している。

3. 英語表記については、すべて米国式としている(例:World War Ⅰ)。

4. 原文が出筆されたのが被爆60周年にあたる年であったため、原文には「60年前」やその時点から起算して「○○年前」、「(今日まで)○○年」などの表現が見られるが、翻訳においては、そのような表現は避け、例えば「60年前に原爆が・・・」は「1945年に原爆が・・・」というような形に言い換えている。

5. 日本人名については、日本語での表記と同様に姓、名の順に表記している。

6. 日本人名については、漢字表記であるため、読み方が確認できない場合は可能性が高い読み方を表記している。

7. 日本語の名詞をそのままの発音で表記する場合は斜体を用い、また、必要に応じてマクロン(長音記号)を付している(例:Nagasaki shisei rokujūgonenshi)。