長崎原爆戦災誌

「長崎原爆戦災誌」英訳版の公開について

 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館では、2006年より「長崎原爆戦災誌第一巻総説編改訂版」の翻訳(英訳)事業に取り組んでまいりました。その中で、この戦災誌の文献的な重要性に鑑みて原爆、戦争、歴史、文化等に関する専門用語や当時の公的機関等に関する固有名詞の英語表記の適切さの確保などについて調査、検討を加える必要があるため、2010年に長崎の有識者による翻訳監修委員会を発足させ、慎重な作業を進めてまいりました。
 日本語の原文で約700頁を超える戦災誌の英訳のすべての監修作業を2014年3月に終了致しました。1945年8月9日に原子爆弾が長崎に投下されてから73年目を迎え、被爆体験を語ることのできる被爆者が高齢化する現実の中で、被爆の実相を世界に向けて発信していく必要性がますます高まってきております。
 当追悼平和祈念館では、監修委員会と協議の結果、監修作業が一旦終了した部分について、暫定公開しておりましたが、監修作業を全て終えて今回、全文について公開するに至りました。
 しかしながら、今後、更により表現等の適切さを確保する観点から必要に応じて加筆訂正される可能性もありますので予めご了承くださいますようお願い申し上げます。
 また、この公開に対する読者の皆様からの貴重なご意見、ご感想を頂戴できればと思っておりますので、あわせてお願い申し上げます。

 

2018年3月

国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館
 館長 智多 正信

長崎原爆戦災誌翻訳監修委員会
  委員長
   土山 秀夫氏(元長崎大学学長)
  委員
   ブライアン・バークガフニ氏(長崎総合科学大学 環境・建築学部長)
   三根 真理子氏(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科原爆後障害医療研究施設 准教授)
   田崎 昇氏(長崎大学留学生センター 非常勤講師)
   (肩書きは監修当時のものです)

 

   
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