二つの体験講話

2016年9月26日
22日に行われた2回の被爆体験講話は内容の濃いものになりました。午前中に24人の中学生が原爆展会場に来場しました。約1時間、長崎広島原爆の展示をしっかり見学していました。ドレスデンのこども達は、恐らく未知の原爆の惨禍をドレスデン空爆の惨禍と重ね合わせて考えたのかも知れません。見学後、山田一美さんの講話を真剣な眼差しで聞き、その後、質問が相次ぎました。ほとんどの質問は山田さんの体験に関するものでしたが、核兵器に関する質問もあり、山田さんは核廃絶について彼らに真摯に考えてほしいと訴えました。
 午後はドレスデン空爆の体験者ノラ-ラングさんをはじめ四人に被爆体験を話しました。お互いの体験や都市の壊滅やその後の復興を語り合いました。原子爆弾がもう少し早く開発されたなら、ここドレスデンに投下されたかもしれないというような話が交わされました。
 23日以降もドイツでの被爆体験講話は続きます。今回のように長崎の被爆体験者とドレスデン空爆体験者が語り合うことができるとはなんと貴重な出来事でしょう。

  • 被爆体験講話を聴くドレスデンの中学生

    被爆体験講話を聴くドレスデンの中学生

  • ドレスデン空爆の体験者と語り合う山田さん

    ドレスデン空爆の体験者と語り合う山田さん

ヒロシマ・ナガサキ原爆展 開会式

2016年9月23日
現地時間9月21日18時から、ドイツ・ドレスデン市のクラフトワーク・ミッテで原爆展の開会式が始まりました。
約100名もの方々が参加してくださるなか、ドレスデン市のHilbert市長、駐ドイツ日本国大使館の岩間公使が来賓として祝辞を述べられ、私や山田一美さんもご挨拶しました。
オープニングのテープカット後、お集まりの皆さんに会場内を見学してもらいましたが、皆さん、興味深く、熱心にパネルをご覧になられていました。
なかでも、ドレスデンの空爆で生き残られた方々も会場にお見えになられ、山田さんと話をしておられたのが印象的でした。
22日午後からは原爆展会場内で、山田さんとドレスデンの被災者の方との対談も予定しています。
開会式後も、続々と見学に来られ、原爆展初日は、総勢170名の来場者がありました。

  • 開会式の様子

    開会式の様子

  • 黄金のノート(ドレスデン市の芳名録)に記帳する山田さん

    黄金のノート(ドレスデン市の芳名録)に記帳する山田さん

  • テープカット

    テープカット

ヒロシマ・ナガサキ原爆展

2016年9月21日
今日から「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」の状況を報告します。今年の海外原爆展は9月21日から10月30日までドイツのドレスデン市で開催します。20日には先駆けてドレスデン市主催の平和文化都市会議に参加しました。当館の池園課長が「長崎市民の平和への取り組み」について話しました。このワークショップにはドイツの都市に加え英国のコベントリー市が参加し、教育、文化、市民意識などについて意見交換し有意義な時間を過ごしました。被爆者の山田一美さんも長崎市民の核兵器廃絶と恒久平和の実現の願いをしっかりと伝えました。
 いよいよ明日はドレスデン原爆展の開会式です。ドレスデン市長や日本領事館の参加も決まりました。その模様は館長だよりで引き続きお知らせします。

  • 平和文化都市会議の様子

    平和文化都市会議の様子

  • フラウエン教会

    フラウエン教会

熊本地震

2016年4月20日
 すっかり春めいてわくわくする季節になったなと思った矢先に大地震で驚愕の至りです。
 長崎も震度4の未経験の揺れに襲われましたが大きな災害は免れております。しかし、まだ、終息の声が聞こえず皆、心配しています。
 熊本、大分は本当に甚大な被害です。40名を超える人が亡くなりまた、行方不明の方もいらっしゃいます。人間はいろいろな惨禍に見舞われ悲しい経験を余儀なくされます。
人の力では抗しえないものは自然界にはたくさんあります。せめて人間として避けられる不幸は避けなければなりません。
 長崎の人々の中には世界の悲惨なことに接すると原爆の悲劇を思い起こす人がまだまだたくさんいます。
 自然に抗することなく、また、ひとによる惨禍を起こさず、控えめに生活しなくてはなりません。
 衷心よりお亡くなりになった方々のご冥福を祈ります。多くの被災者の皆様、お見舞い申し上げます。
 熊本、大分そしてエクアドルも早く復興することを願っています。

 話は変わりますが、今年「伊勢志摩G7サミット」に伴い世界のリーダーが広島に来ることは本当にうれしいことです。長崎にも寄っていただければと心から願っています。

(追伸)
 なお、祈念館の朗読ボランティア「被爆体験を語り継ぐ 永遠の会」が同時期に伊勢市で開催予定の原爆展会場での朗読会に参加します。

平和案内人

2016年3月9日
本当に久しぶりの館長だよりです。最近は祈念館にも多くの方々が来館され、また、多様な館内イベントも開催するなどで暫く遠ざかっていましたが、今回お伝えしたいことがあり筆を執りました。
久しぶりの館長だよりは「平和案内人」です。平成17年(2005年)から長崎を訪れる多くの人たちに被爆の実相を伝えるとともに恒久平和について考えるために原爆資料館、追悼祈念館や被爆建造物等を案内しています。「さるくガイド」などと並び長崎市民のボランティア精神の底力を示す素晴らしい活動のひとつです。
現在、5期生156名が活動しています。今回6期生として昨年暮れから15回にわたり「平和案内人第6期生」の講座が始まり、先日(3月8日)終了しました。新たに案内人の仲間に加わった方は30名、合わせて186名になりました。素晴らしいことです。
なぜ、今回の館長だよりで報告したかといいますと、私事で大変すみませんが、平和案内人の一人として私も加えてもらったからです。ハードで濃密な研修内容が重なり、頭が混乱することもありましたが無事に終了いたしました。ガイドすることは健康にもいいだろうと思い挑戦したのですが、いやはやガイドの難しさをいやというほど知らされました。先輩案内人さんには本当に頭が下がります。
長崎は永遠に平和を発信する町であり、これからの未来を創る多くの子供たちに平和の大切さを知らせる使命と義務があります。市民のひとりとしてこの活動に参加できることで誇らしい気持ちも湧いてきますが、一方、皆様に伝えるための知識の蓄積はこれからも継続しなければなりません。頑張りますのでご支援よろしくお願いします。

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