館長だより
平和のメッセージのタイムカプセル
2024/12/06
みなさま、こんにちは。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 野瀬です。
祈念館の交流ラウンジの横には、平和のメッセージの書き込みができる「情報コーナー」があります。パソコン端末や紙のカードに「平和のメッセージ」として自由に書き込むことができ、書き込まれたメッセージは、祈念館が10年間保存しています。
パソコン端末には、メッセージの宛先として「10年後の自分へ」「みんなへ」などの選択肢があり、10年後でも検索できるよう、メッセージを「お名前」で検索できる仕様となっています。
また、文字だけでなく、イラストも楽しく自由に書き込めるので、子どもたちがたくさん利用してくれています。
今年も11月末までに、2041件のメッセージが、パソコン端末に書き込まれました。ざっくり計算すると、10年分では約2万件にもなります。
10年間の限定ではありますが、タイムカプセルとしてメッセージをお預かりする機能を持つ施設は、国内でもそうたくさんはないと思います。
修学旅行や平和学習で祈念館に来館してくれた子どもたちが、タイムカプセルを開けるため、近い将来、来館してくれることを楽しみにしたいと思います。