館長だより
初めての永遠の会U-25による被爆体験記朗読会「9日を忘れない」
2025/03/12
みなさま、こんにちは。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 野瀬です。
追悼祈念館の被爆体験記朗読ボランティア「被爆体験を語り継ぐ 永遠(とわ)の会」は、8月9日を忘れないために、毎月9日に被爆体験記朗読会「9日を忘れない」を開催されています。
3月の「9日を忘れない」は、25歳までが参加できる「永遠(とわ)の会」の若者朗読サポーター「U(アンダー)-25」が、被爆当時、自分たちと同じ若者だった3人の被爆体験記を朗読されました。
私も、追悼祈念館に勤務していることから、被爆体験記を自分で読むことはよくあります。しかし、被爆体験記の朗読をお聴きしていると、自分で読んだ時とはまた違う感じを受けるような気がします。
今回の「9日を忘れない」でも、「U(アンダー)-25」のみなさんの感情がこもった朗読をお聴きしていると、あの日原子雲の下で起こった情景が、頭の中でよりリアルに浮かび上がってくるような感じがしました。
「U(アンダー)-25」メンバーだけによる朗読会は初めてでしたが、被爆80周年を迎える中で、継承の一翼を担っていく若い方々を頼もしく感じることができた機会ともなりました。
4月の「9日を忘れない」は、通常に戻って、永遠の会メンバーにより下記のとおり開催されます。ぜひ、お出かけください。
◎被爆体験記朗読会「9日を忘れない」
◇日時
令和7年4月9日(水)11:02~11:30
令和7年4月9日(水)11:02~11:30
◇場所
長崎原爆資料館 いこいの広場
◇内容
昨年12月、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞されました。団体設立時から活動の先頭に立ち、核兵器廃絶運動に半生を捧げられた被爆者の渡辺千恵子さん、山口仙二さん、谷口稜曄さん。その3人の方の被爆体験記と世界に向けて訴え続けられたメッセージを朗読いたします。


