館長だより
修学旅行の生徒からの学び
2024/11/07
みなさま、こんにちは。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 野瀬です。
秋の修学旅行シーズンは、10月・11月が最も来館者が多く、12月中旬まで続きます。
修学旅行で来館する学校の中には、生徒たちが自ら設定した課題を研究する「探求学習」の一環として、5、6人のグループで館長室を訪問してくれることがあります。
先週も、首都圏の中学校の6名の生徒が館長室を訪問してくれました。
生徒たちの質問は事前に送付していただいて、「原爆による健康被害」、「原爆投下後の復興の過程」など幅広い質問だったので、私もしっかりした説明ができるよう準備しました。
また、今回の質問の中には、「平和の重要性はどのようにして伝えたら良いと思いますか?」という、とても考えさせられる質問があり、私にとっても、歴史的経緯を踏まえた平和の意味や意義を、改めて考察する機会を与えてもらいました。また、生徒たちと対話することで、若い世代の考えを直接聞くことができました。
訪問してくれた生徒たちの真摯な学びの姿勢は、お手本としたいと思わせるものでした。大人である私も、真摯に探求することを忘れないようにしなければと考えさせられた時間ともなりました。