館長だより
原爆資料館の「アンネのバラ」
2026/04/20
みなさま、こんにちは。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館長の野瀬です。
春から初夏へと向かうこの季節、祈念館の周囲も瑞々しい緑に包まれています。
今日は、隣接する原爆資料館の中庭で見頃を迎えている「アンネのバラ」をご紹介します。
「アンネのバラ」は、ナチスドイツの収容所で命を落としたアンネ・フランクの日記を読んだベルギーのバラ育種家が、愛と平和への祈りを込めて作出した新種のバラを、アンネの父親に送った株がルーツです。
原爆資料館の中庭の「アンネのバラ」は、平成14年8月に、ホロコースト記念館(広島県福山市)で活動するボランティアグループのご協力で2株いただいたそうです。
このバラは、正式な品種名を「アンネの形見」といい、日本では「アンネのバラ」として親しまれている有名なバラです。 最も大きな特徴は、咲き進むにつれて花の色が変化していくことです。つぼみのときは赤色、開花すると鮮やかなオレンジ色となり、その後、太陽の光を浴びてピンクに変色し、さらに濃くなり赤色に近くなるそうです。
「アンネのバラ」を見ていると、アンネが渇望した平和への願いと、ここ長崎の地から発信し続ける私たちの平和への願いが、一つに重なっていくような気持ちになりました。
「アンネのバラ」は、5月頃までご覧いただけると思います。原爆資料館の中庭では、つつじも満開で見頃を迎えています。ご来館の折には、ぜひ足を止めて見てください。みなさまにとって、あらためて平和の尊さに思いを馳せるひとときとなることを願っております。

