館長だより

平和映画会と原爆写真展ユースボランティアガイド

2026/08/24

みなさま、こんにちは。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館長の野瀬です。

 

この夏休み、祈念館では子ども向けの平和映画会を開催しました。上映したのは、戦争の悲惨さと命の尊さを描いた『キクちゃんとオオカミ』と、親しみやすい切り口から命の大切さを考える『ざんねんないきもの事典~リロイのホームツリー編~』の2本です。交流ラウンジに設置した2台の大型モニターを見つめる子どもたちの真剣な眼差しがとても印象的でした。 そして上映後には、「ユースボランティアによる原爆写真展の解説」も行いました。その様子を、私から、そのレポートします。

 

イベントレポート:小さな語り部たちの奮闘

①「等身大の言葉で語る原爆写真」
ユースボランティアガイドの子どもたちは、自分たちで一生懸命に調べ、考えた言葉で、同世代の子どもたちに、写真について説明していました。教科書的な解説ではなく、「もし自分がこの時代にいたら」という等身大の視点が、聞く側の子どもたちの心にも深く刺さっているようでした。

②「映画の学びが写真展へと繋がる瞬間」
直前に映画を観たことで、子どもたちの心は「命の大切さ」に対してとても敏感になっていました。ただ写真を眺めるだけでなく、映画で感じた「かわいそう」「命を大事にしたい」という感情をそのまま写真展のメッセージへと結びつけている心の連動が見られました。

③「伝える側」として成長した子どもたち
ユースボランティアの子どもたちが、ガイドとして回を重ねていく中で、伝えることの確かな手ごたえ感じているようでした。その姿からは、長崎の記憶を受け継ぎ、さらに受け手にしっかりと手渡していく、頼もしい「未来の語り部」としての芽生えを感じました。

 

今回のイベントを通じて、平和学習において「子どもたちが主体になること」、そして「アニメや映画などの身近なきっかけから入ること」の大切さを改めて感じました。

原爆の記憶を風化させないためには、子どもたち自身が「自分ごと」として捉え、自らの言葉で語り合う場が必要です。祈念館はこれからも、未来を生きる子どもたちが集い、命と思いやりの心を育むための「平和のプラットフォーム」であり続けたいと思います。

ご参加いただいたみなさま、そして素晴らしいガイドを務めてくれたユースボランティアの子どもたち、本当にありがとうございました。

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