館長だより
マレーシア原爆展事前ガイド研修 PLP(Peace Learning Program)
2026/09/28
みなさま、こんにちは。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館長の野瀬です。
追悼祈念館が主要事業として取り組んでいる「海外原爆展」。今年度はマレーシアのマラヤ大学と協働し、10月26日から来年1月末まで開催いたします。マレーシアでの開催は、実に17年ぶり2回目となります。
海外原爆展では、現地の学生にガイドを務めていただくための事前研修としてPLP(Peace Learning Program)を9月14日(月)から18日(金)まで実施いたしました。今回お迎えしたのは、展示を担当していただく学芸員1名とマラヤ大学の学生2名です。
5日間のプログラムは、多くの方々のご協力により、非常に充実したものとなりました。
- 長崎大学原爆後障害医療研究所の高村教授による、被ばく医療に関する講義
- 松本美都恵さんによる、英語での被爆体験講話
- 長崎平和推進協会 写真資料調査部会の松田部会長による講義
- 英語ガイドによる、長崎原爆資料館や被爆遺構の案内
限られた時間ではありましたが、研修生のみなさんはとても熱心に取り組まれ、積極的に質問を重ねて理解を深めていました。
研修の集大成となる「模擬ガイド発表」では、「被爆後の広島・長崎の写真」や「原爆の被害」など、それぞれが選んだ展示するパネルについて丁寧なガイドとしての説明が行われました。講評をいただいた松田部会長からも、「事実を正確に把握した、素晴らしい説明ができている」と高い評価をいただきました。
また、受講生からは「長崎では約7万人が亡くなったという数字だけを伝えるのではなく、原爆が犠牲者の一人ひとりの生活や人生を奪っていったことも伝えていきたい」といった心強い決意も聞かれ、被爆地長崎の思いをしっかりと受け止めてくれたことを実感しています。
海外原爆展の趣旨は、「原爆の被害について世界各国の方々の理解を深める」ことです。今回の研修を修了した学生たちによる海外原爆展説明ガイドを通じて、マレーシアの多くの方々に「被爆の実相」と「被爆者の思い」が届くことを心から期待しています。










