館長だより

ドキュメンタリー映画に出演しました

2021/12/01

皆さま、こんにちは。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 高比良です。 

先日、私がドキュメンタリー映画に出演しました。出演と言っても、昭和の文豪、井上ひさしの娘で、井上の劇団こまつ座の座長、井上麻矢さんを館内案内する姿を撮影されました。
山田洋次監督、吉永小百合主演で知られる「母と暮せば」(2015年)は、父の井上ひさしの構想だったそうです。井上ひさしが「人類最後の悲劇を書くまで死ねない」とこだわった長崎を被爆76年後に再び訪ねるという内容で、熱心なカトリック信者だった父の魂と祈りに触れる旅を描くドキュメンタリー映画だそうです。

「館内は2か所で、見るべき場所を案内ください!」とお願いされましたが、結局、3か所を案内しました。まず第1に「追悼空間」です。次に「遺影・手記閲覧室」です。最後は、写真家ポーレ・サヴィアーノさんの被爆者ポートレート写真です。
まだたくさん案内したかったのですが、映画「祈り」の松村克弥監督から「それぐらいで!」と止められました。井上麻矢さんには、本当に私の拙い説明を熱心に聞いていただきました。
映画は、今年12月に試写会をするそうですが、完成が本当に楽しみです。
館内を上手く説明できたかな?と不安の気持ちもありますが、良い男に映るのかな?との興味もあります。

追悼平和祈念館では、色々な機会を利用して、被爆の実相を世界へ伝える取り組みを続けてまいりたいと存じますので、今後とも皆様方のご理解とご協力をお願いします。

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