館長だより

園芸家の石原さんが来館です

2022/08/23

皆さま、こんにちは。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 高比良です。

8月19日(金)に、ランドスケープアーティストの石原和幸氏(株式会社石原和幸デザイン研究所)が来館されました。石原氏は、英国のチェルシーフラワーショーで3年連続ゴールドメダルを受賞し、エリザベス女王から「あなたは緑の魔法使いね。」と言葉をかけていただき、「英女王に14回お会いしている」日本の著名な庭園デザイナーで、長崎出身です。

現在は、日本全国で庭園づくりを指導されています。そして、長崎市の三原では「三原庭園」を営業されながら、新しい観光スポットとして周辺のまちづくりにも挑戦されています。

祈念館職員の中には、以前の石原氏と一緒に仕事したメンバーもおり、不思議な偶然とご縁に驚いていました。実は、石原氏の庭園づくりの活動に興味を持った別の職員が祈念館まで案内してきましたが、石原氏は「花を通じた平和の取り組みを考えたい。」と祈念館とのコラボを考えていただいております。

石原氏は、現在、渋谷区にお住まいですが、長崎と往復する多忙な石原氏に「平和のメッセージ」をお願いし、併せて写真も一緒にお願いしました。「花は野にあるように」と素敵な花の絵のメッセージをいただきました。

先日、映画「長崎の郵便配達」に主演の女優イザベル・タウンゼントさんにお会いした際に、「平和を広げるためにアートが大切です。」と言われていましたが、今後、「花とアート、平和のイベント」を祈念館で出来ることを模索していきたいと思います。

そして、石原氏には、祈念館を熱心に見学していただき、通路の壁の仕様(九州産杉板の本実で型をとり1枚ごとに段差をつけた打ち放し)をみて感心されていました。石原氏「ここの建築設計は?」と聞かれましたので、「祈りの空間を演出
する建築家の栗生明さんです。」と答えました。

皆様方のご来館を心からお待ちします。

 

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