館長だより

「チンドン~ひまわり一座物語」の完成です!

2022/09/08

皆さま、こんにちは。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 高比良です。

先日、チンドン屋のかわち家代表の河内隆太郎さん、作家・脚本家の小川内清孝さん、漫画家・イラストレーターのマルモトイヅミさんが、祈念館を訪問されました。被爆の実相の新しい伝え方として、紙芝居の「チンドンの音が長崎のまちから消えた~チンドン~ひまわり一座物語」の完成報告でした。

かわち家さんによれば、小学校低学年以下の子どもたち向けの平和の紙芝居を新しく創作されたそうです。被爆写真や被爆体験講話など、小さい子どもたちには少し刺激が強いのでは?との声もあり、小学校低学年の児童向けに優しく分かりやすく被爆の実相を物語る内容となっています。

紙芝居のシナリオは、祈念館の被爆体験記の聞き取りを数多く手がけておられる作家で脚本家の小川内清孝さんが、これまでに聞き取った多くの被爆体験を織り交ぜながらストーリーを展開されています。紙芝居のイラストは、祈念館交流ラウンジで上映中のビデオ「女性たちの原爆」のイラストを描いていただいた漫画家でイラストレーターのマルモトイヅミさんです。また、チンドン屋の河内隆太郎さんは、「全日本チンドンコンクール」で2年連続4度目(2019年4月)の優勝を果たすなど、日本のチンドン屋の世界でも実力が認められた方です。

(公財)長崎平和推進協会では、毎年、国連軍縮週間の土曜日(今年は、10月29日)に開催している「市民のつどい」でこの紙芝居の実演を検討しているそうです。この日は、平和大行進の後に、学童クラブの子どもたちも参加することが考えられており、子どもたちの紙芝居への反応が楽しみです。

祈念館では、被爆の実相を伝える取り組みを続けるとともに、色々な新しい手法も取り入れながら平和への想いを伝えてまいります。

皆様方のご来館を心からお待ちします。

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