館長だより
10月に追悼空間で虹が出現します!
2022/10/05
皆さま、こんにちは。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 高比良です。
今年も10月に入り、追悼空間では綺麗な虹が出現します。最近では、この虹を目当てに撮影に訪れるプロ・アマのフォトグラファーの姿も見ることができます。先日、訪れていた諫早市の小学校の先生(理科担当)は、「祈念館の虹の存在を多くの人に知ってもらいたい。」「できれば、虹と光のプリズムのメカニズムも解明したい。」と熱く語っていました。
ただ、追悼空間に虹が出現するのは、太陽が出ている日中です。まさに、お天気次第、光のプリズム次第なので、その点は十分に注意してください。
また、修学旅行の学校が追悼空間で平和集会をしている最中に、大きな虹が出たことがあります。学校側にお知らせしたら、虹を見て子どもたちは大喜びで、虹と一緒に記念撮影をしていました。
以前、祈念館を設計した建築家の栗生明さんに「追悼空間の虹」の写真をお見せしたら、たいへん喜んでいただきました。想定外の嬉しい副産物として「今後、この虹を大いにPRして欲しい。」と励まされました。
虹色のイメージは、夢・希望・幸運・万感の思いと言われています。虹の中には、人間の視覚が捉えることのできる色相の「幅」ほぼすべて、つまり「赤・橙・黄・緑・青・藍・青紫」が並んでいます。だから、雨上がりに虹を見ると「幸せ」の気持ちになるそうです。
この機会に、祈念館で虹を見つけて、「幸せ」な気持ちになっていただければ、幸いです。
皆様方のご来館を心からお待ちします。