館長だより

広島の祈念館の横に山茶花の花

2022/12/19

皆さま、こんにちは。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 高比良です。

原爆死没者追悼平和祈念館は、「原子爆弾被爆者に対する援護に対する法律」(被爆者援護法)に基づき、国として、原子爆弾による多くの死没者の犠牲を銘記し、恒久の平和を祈念するための施設として、被爆地である長崎市と広島市に設置されています。

広島の祈念館は、平成14年(2002年)8月1日に開館し、長崎の祈念館は、平成15年(2003年)7月6日に開館しています。
長崎の祈念館は、来年7月に開館20周年を迎えます。

私は、先日、広島の祈念館に行きました。
打合せの前に、広島の平和公園周辺を散策しましたが、この時期、山茶花(サザンカ)の花が公園内に美しく咲いていました。赤色、桃色、白色と色々な山茶花の花を見ることができて、心の癒しになりました。
特に、広島の祈念館の横に、白い山茶花の花が咲き誇っており、それは見事というべき景色でした。

山茶花と椿は、この時期に見られますが、どこが違うのか、わかりにくいと言われています。「椿は、花が散るときに、花首から落ちるのに対して、山茶花は、花が散るときは、花びらが落ちる。」と言われています。一般的に山茶花の開花時期が早く、椿の開花時期が遅くなっていますが、12月には両方の花を見ることができます。

山茶花の花言葉は、「ひたむき」「困難に打ち勝つ」です。
長崎の祈念館の銘文に「(前略)歴史に学んで、核兵器のない恒久平和の世界を築くことを誓う。」とされており、祈念館では、引き続き、被爆の実相を世界中へ伝える取り組みを進めてまいります。

祈念館の取り組みに、皆様方のご支援とご協力をお願いします。

  

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