館長だより
明けましておめでとうございます!
2023/01/06
皆さま、新年あけましておめでとうございます。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 高比良です。
長崎の祈念館は、平成15年(2003年)7月6日に開館しておりますので、今年の7月で20年目となります。
長崎市HPで令和4年度以降の成人式のあり方を「民法における成年年齢は18歳となりますが、参加者の対象年齢は現行と同じく20歳とします。」としておりますので、長崎の祈念館も人間であれば来年(令和6年)が「成人式」の対象年齢となります。
私が20歳の頃は、大学生でしたので両親にスーツを作ってもらって、成人式に出席したことを覚えています。成人式は、一つの通過点ですが、長崎の祈念館において、入館者にとって利用しやすい施設づくりをめざします。
被爆者の平均年齢が84歳を越えて、「被爆者が語れなくなる時代」を身近に感じるにつれて、被爆体験を次世代へ継承するために、これまで以上に多くの手記・体験記や関係資料などを収集していきたいと考えております。
昨年は、被爆体験記朗読ボランティア事業で、「永遠の会」のメンバーの方に新たに長崎市内の小中学生に朗読の指導をしていただきましたが、今年も「被爆の継承」を具体化するために、次世代に向けた取り組みを強化します。
今年の正月は、久しぶりに行動制限のない年末年始となりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大も第8波といわれており、決して油断することなく引き続き感染対策に努めてまいります。そして、新型コロナウイルスの感染が一日も早く終息することを切に願っています。
祈念館では、今年も引き続き、被爆の実相を縦(次世代へ)と横(地域や国内外)へ伝える取り組みを進めてまいります。祈念館の取り組みに、皆様方のご支援とご協力をお願いします。
皆さまにとって、今年が良い年でありますことを祈ります。
(写真は金比羅山方面からの初日の出です)