館長だより

G7保健相会議が終わりました

2023/05/23

皆さま、こんにちは。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 高比良です。

5月13日と14日に、G7保健相会議が出島メッセ長崎で開催されて、無事に終了しました。各国大臣の視察日程が直前まで知らされておらず、数時間前に連絡が来ての訪問となりました。

5月12日にイタリアとインドの保健大臣が原爆資料館と祈念館に来館されました。イタリアのスキッラーチ保健大臣には、祈念館の訪問後にTwitterで紹介していただき、インドのマンダビヤ保健大臣は、祈念館の追悼空間で献花をされました。両大臣とも私の説明に熱心に耳を傾けていただきました。

5月14日の平和公園(祈念像前)での献花は公式行事でしたが、原爆資料館と祈念館の訪問は、個別対応となりました。私は、G7全ての保健大臣に原爆資料館や祈念館に来ていただき、できれば被爆者の声を聞いていただきたいと願っていました。

5月14日にフランスのデニス欧州国際担当次官は原爆資料館と祈念館に来館されて、追悼空間で数分間黙祷をされました。インドネシアのサディキン保健大臣は、原爆資料館のみの見学となりましたが、マレー語の被爆体験記を手渡すことができました。

昨年2月にロシアがウクライナへ侵攻し、核兵器の使用を示唆する発言を繰り返すなど、危機的な状況を考えるならば、核兵器廃絶の誓いを胸に刻む絶好の機会でした。

被爆の実相を世界のリーダーの方に知っていただくことは核兵器の廃絶に向けて重要なことだと考えています。今後も、長崎の祈念館では、被爆の実相を世界中の人に語り伝える取り組みを行ってまいりますので、今後とも祈念館の取組みにご理解とご協力をお願いします。

当サイトの写真・文章の無断転用はできません。
Copying photos and sentences without permission is prohibited.

Copyright © 2009-2024 Nagasaki National Peace Memorial Hall for the Atomic Bomb Victims. All Rights Reserved.