館長だより

ナガサキ・ユース代表団の取材を受けました!

2023/07/26

皆さま、こんにちは。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 高比良です。

7月21日(金)にナガサキ・ユース代表団第11期生の有吉葉奈子さんと梶立人さんの取材を受けました。有吉さんは長崎大学薬学部、梶さんは長崎大学多文化社会学部で学んでいます。

2人は7月末からオーストリアのウィーンで開催されるNPT再検討会議準備委員会を傍聴し、平和首長会議のユースフォーラムで被爆地・長崎の思いを発信します。8月3日(現地時間)にはサイドイベントを主催して、参加者に平和への思いを「書」にしてもらうそうで、そのための事前の取材でした。

私が話したのは「被爆者健康手帳を持つ全国の被爆者は令和4年度末で11万3649人となり、被爆者の平均年齢は85歳を超えています。被爆者の高齢化が一段と進み、被爆者が語れなくなる時代がそこまで来ています。多分、私たちは被爆者の話を直接聞くことできる最後の世代だと思います。」と。

そして「人類が核兵器の使用という間違った選択肢を行わないために、世界中の人々が長崎や広島で『原子雲の下で何が起こったか』を学ぶことが重要です。長崎に来て、被爆者の声に真摯に耳を傾けて欲しい。」と訴えました。

最後に、2人からメッセージを依頼されたので、「今だからこそ、被爆者の最後の声を聴いて欲しい。」と筆ペンで書きました。若い2人の様子を見て、ウィーンでの彼らの活躍を大いに期待するとともに、帰国後の報告会が楽しみになりました。

長崎の祈念館では、被爆実相の次世代への継承に取り組んでいます。祈念館の取り組みにご理解とご協力をお願いします。

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