館長だより

祈念館に「折り鶴コーナー」が復活しました!

2023/08/25

皆さま、こんにちは。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 高比良です。

8月18日(金)と19日(土)の2日間、「子ども平和映画祭」に合わせて多彩なイベントを開催しましたが、祈念館の交流ラウンジ横に「折り鶴コーナー」が復活しました。コロナ禍で設置できなかったのですが、この機会に復活できたのは喜ばしいことです。

早速、多くの来館者が折り鶴に挑戦していました。特に外国人観光客には大好評で一生懸命に紙を折っていました。

折り鶴といえば、4年前のラグビーW杯日本大会で長崎市にキャンプしたラグビースコットランド代表チームの選手・スタッフが祈念館を訪れた際に、祈念館で折り鶴に挑戦しました。

普段はラグビーフィールドを駆け巡るスター選手たちも慣れない折り紙には悪戦苦闘の様子でした。身長2メートル近くのある選手は指も太く、紙を折るのも難しく見えましたが、原爆資料館や追悼空間で被爆の実相を学んだ後の彼らは真剣そのものでした。

私はある選手に折り鶴をプレゼントしたら、何度もお礼を伝えられたのを覚えています。そして、彼らが長崎を去る時に、キャリーバックの中に大切な荷物として「折り鶴」が包まれていたと聞いた時、涙が出そうになりました。

スコットランドラグビー協会のマーク・ドッドソン最高経営責任者(CEO)は「長崎でキャンプするので平和を学ばせたい。」として、選手・スタッフの全てが原爆資料館と祈念館を訪問してくれました。

長崎の祈念館では、世界中の人たちに被爆の実相を伝える取り組みを行っています。祈念館の取り組みにご理解とご協力をお願いします。

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