館長だより

永遠の会U-25の渡邊さんデビュー!です

2023/12/13

皆さま、こんにちは。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 高比良です。

12月9日は、「朗読会9日を忘れない」が開催され、若者朗読サポーター「永遠の会」U-25の渡邊紗羽(わたなべさわ)さんが朗読デビューされました。渡邊さんは、大学1年生の18歳、今年度からU-25として活動しており、祈念館の行事の司会も何度も担当されました。

渡邊さんは高校時代に放送部に所属されていたそうで、原稿読みも上手く、「永遠の会」のメンバーから温かく指導していただいています。今回、大勢の前でのハレの舞台を経験されて、今後の活躍を期待するものです。そして、渡邊さんの横には、「永遠の会」の大塚代表がさりげなくサポートしていました。

渡邊さんが朗読したのは長崎県立高等女学校の体験記でした。私は、朗読を聞きながら、今年10月にお会いした青森のSさんを思い浮かべました。Sさんは、県立高女3年生として大橋の兵器工場で学徒動員中に被爆し、奇跡的に無傷で助かり、命がけで時津町の親戚の家まで避難したそうです。

当時の青森のSさんと渡邊さんの年齢が重なり、被爆後の状況が目に蘇るような気がしました。Sさんは結婚し、今は青森で幸せに暮らしていますが、「核兵器は絶対反対、世界の平和を本当に願います!」と私に訴えました。

「朗読会9日を忘れない」は、毎月9日の11時2分から、原爆資料館いこいの広場で開催しています。ぜひ、お聴きください。

長崎の祈念館では、被爆の実相を伝える取り組みを行っています。祈念館の事業にご理解とご協力をお願いします。

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