館長だより
シグナギ博物館等でも海外原爆展を開催予定
2023/12/28
皆さま、こんにちは。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 高比良です。
ジョージアでの海外原爆展ですが、イリア国立大学12月15日(金)~1月30日(火)、バトゥミ大学2月4日(日)~2月24日(土)、シグナギ博物館2月27日(火)~3月16日(土)の予定で開催します。
今回の訪問の際、シグナギ博物館の関係者と原爆展の打ち合わせをしました。原爆展は、博物館2階の展示室で開催することになりました。博物館は、1階に3千年前の土器等を展示しており、2階はジョージアを代表する画家のピロスマニの作品などを多数展示しています。ピロスマニは、シグナギ出身の画家で、博物館ではピロスマニの作品を積極的に収集しているそうです。
ピロスマニと言えば、加藤登紀子さんの「100万本のバラ」に登場する画家として有名ですが、2023年10月に加藤登紀子さんもこの街を訪れて、博物館横の劇場でこの歌を歌ったそうです。
シグナギは、標高1000メートル以上の天空の街です。御伽の国にいるような美しい街並みで、遠くに雪のコーカサス山脈が見えますが、その反対側がロシアとなります。シグナギの人口は約1,500人程度ですが、周辺の町も合わせて3万人程度の自治体になると聞きます。
トビリシからシグナギまで車で2時間程度ですが、行く途中に、お菓子の街、豚肉の街、チーズの街を通ります。私たちはチーズの街で停車して、お昼ご飯を兼ねてチーズの試食をしました。少し塩辛いチーズでしたが、パン(インドのナンみたいなパンですが、ジョージアでは「母なるパン」と言います)と一緒に食べると美味しく食べました。
途中、車窓から見る景色は、延々とブドウ畑と牧草地です。時々、羊飼いや牛飼いも道路沿いに姿を見せます。
祈念館では、世界の人に被爆の実相を知っていただく取り組みを進めています。祈念館の取組みにご理解をお願いします。