館長だより

胸が痛む年明けになりました

2024/01/12

国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 高比良です。

新年は、胸の痛む年明けになりました。

元旦の早々に能登半島地震が発生して、2日に羽田空港で日本航空(JAL)と海上保安庁の飛行機が衝突事故を起こし、3日には北九州市では、「鳥町食道街」の店舗火災が起こるなど、今年始めに大きな事件事故が連続して発生しており、正月3が日はお屠蘇気分どころではなくなりました。

今回の地震災害で亡くなられた方や今も避難を続けておられる方、飛行機事故や店舗火災で被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い災害からの復興を祈念します。

私の災害経験ですが、昭和57年の長崎大水害です。7月23日から翌24日未明にかけて発生した集中豪雨による大災害で、多くの誤った情報が流れて市民が一時パニックになったこともありました。災害の際に、救援物資も大切ですが、「正しい情報」も重要と思っています。

さて、1月20日(土)~27日(土)まで「映像が語る被爆の記憶」(祈念館交流ラウンジ)の上映会を行います。この事業はNBC長崎放送局と共同で実施するもので、NBC所蔵の至宝の映像を祈念館で上映するもので、期間中、毎日6編の被爆に関する作品を連続上映します。

1月20日(土)13:30~15:00に祈念館交流ラウンジでトークイベントを開催します。映像制作に携わった方々に出席していただき、制作現場の熱き想いと制作の裏話をお聞きします。入場無料ですので、ぜひご参加ください。

今回の開館20周年イベントの成功とともに、今年1年が多くの皆様方にとって、幸せな年でありますことを祈ります。

祈念館では、被爆の実相の「正しい情報」を次世代や世界中に伝える取り組みを進めています。祈念館の取組みにご理解をお願いします。

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