館長だより

ICAN事務局長メリッサ・パークさんの足元に大きな虹!

2024/01/26

皆さま、こんにちは。

国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 高比良です。

1月21日(日)にICANの新事務局長のメリッサ・パークさんと川崎哲さん(ICAN国際運営委員)の2人が祈念館追悼空間を訪れた際に、原爆死没者名簿棚に近づいたところ足元に大きな虹が出現しました。この嬉しいハプニングにメリッサ・パークさんにも喜んでもらいました。

メリッサ・パークさんは、元オーストラリア政府国際開発大臣で、昨年9月から核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の新しい事務局長に就任され、就任後初めて広島市と長崎市を訪問されました。

メリッサ・パークさんは、祈念館訪問前の講演会では、「核抑止論は、『理性』と『情』の両面があって初めて打ち破ることができる。」と訴えていましたが、故土山秀夫先生の「核廃絶は感性と理性の両方に訴えかける必要がある」との言葉を思い出しました。

さて、祈念館の追悼空間には、毎年、2月と10月の2時ごろに綺麗な虹が出現しますが、1月に虹が出現したのは本当に珍しいことでした。ウクライナへのロシアの侵攻、イスラエルとガザの戦争など、核保有国又は核兵器を保有するとみられる国による戦争は、核兵器の使用の危機を大いに高めるものといえます。今回の虹は、明るい未来の「希望」を示していると期待します。

そして、メリッサ・パークさんは、祈念館の案内中、原爆死没者の氏名とご遺影の登録、被爆体験記の収集と提供、海外原爆展の開催などの取組みにも熱心に耳を傾けていただきました。

祈念館では、被爆の実相を世界中の人々へ伝える取り組みを進めています。祈念館の取組みにご理解をお願いします。

 

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