館長だより

南アフリカ共和国駐日大使が祈念館を訪問されました

2024/02/20

皆さま、こんにちは。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の館長 高比良です。

2月15日(木)に南アフリカ共和国のルラマ・スマッツ・ンゴニャマ駐日大使が祈念館を訪問されました。大使は、2月17日(土)の出島メッセ長崎での講演会前に長崎原爆資料館や祈念館を訪れたものです。
南アフリカ共和国は1990年、保有していた核兵器を全廃して、核兵器の使用や開発などを全面的に禁止する「核兵器禁止条約」を2019年に批准しています。

ンゴニャマ大使は祈念館を訪問した際に、私にも色々な質問をされました。大使は原爆死没者のご遺影をみて「原爆死没者のご遺影に笑顔があるのはどうしてか?」と聞かれ、私は「原爆投下で被爆者の生活は激変しましたが、被爆前の日常を想像してください。」と答えました。
ンゴニャマ大使は体格も素晴らしい方で、私は、ラグビー南アフリカ(スプリングボクス)の元代表ムタワリラ選手を思い浮かべました。当時「野獣」と呼ばれていたムタワリラ選手が試合でボールを持って走ると、相手チームのサポーターからも「ビースト、ビースト、ビースト」の大合唱が起こっていました。
私もラグビーW杯イングランド大会で、英国ニューカッスル会場で南アフリカVSスコットランドの試合を観戦した際に、ムタワリラ選手がボールを持って走った時にこの大合唱を聞きました。
南アフリカ共和国をはじめ多くの国々の核兵器廃絶への取組みで「核廃絶」の大合唱が世界中に沸き起こることを大いに期待します。

被爆の実相を世界に伝える取り組みを進めている祈念館の事業にご理解とご協力をお願いします。

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