館長だより

カザフスタン共和国アルマティ市での海外原爆展

2024/09/04

みなさま、こんにちは。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館長の野瀬です。

先週、カザフスタン共和国アルマティ市の海外原爆展開会式に出席してまいりました。

カザフスタン共和国はユーラシア大陸の中央に位置し、東にはアルタイ山脈、西にはカスピ海、南には天山山脈を有しています。その国土は広大で世界第9位に当たります。

アルマティ市は人口約 224 万人のカザフスタンの最大の都市です。北緯 43 度に位置し、札幌とほぼ同緯度であり、訪問時の朝夕には、秋の気配が感じられる気温でした。

カザフスタンでの海外原爆展については、共催していただいたカザフスタン・ジャパンセンターのジャナル所長ほかスタッフの皆様の、企画、準備、調整に係る献身的なお仕事により、今回の開催に至ったものです。

8月29日(木)に実施したカザフスタン国立中央博物館での海外原爆展開会式には、ご協力いただいたナルホーズ大学及びカザフスタン国立中央博物館の皆様、山田淳在カザフスタン特命全権大使、ネバダ・セメイ国際反核運動のメンバーをはじめとする来賓の皆様など、たくさんの方々にご出席していただき、盛大に開催することができました。

開会式後に予定していた、ピースネット(オンライン)による被爆者体験講話は、台風の影響により中止となりましたが、その代替えとして実施した、原爆パネル展ガイド付きツアーでは、長崎で事前研修を受けたナルホーズ大学の二人の学生が、原爆写真展パネルのガイドを立派に務めてくれました。

マディナさんとベクザットさんのロシア語による詳細で丁寧な説明は、出席者の皆様にとても分かりやすかったようで、うんうんとうなずく姿を見ることが出来ました。

また、会場では、折り鶴ワークショップや平和メッセージ記載コーナーなども設けられており、参加してくれていた地元の学生さんや子どもたちが早速折り鶴を折っていました。

今回の原爆展は、国立中央博物館会場が8/29~9/12、ナルホーズ大学会場が9/16~9/28まで開催されます。
たくさんの方々にご来場いただき、被爆の実相に触れていただき、平和の尊さを改めて考えていただく機会になることを期待するものです。

 

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