館長だより
ジャーナリスト伊藤明彦特別展、NHK 戦後80年ドラマ「八月の声を運ぶ男」展の同時開催
2025/08/13
みなさま、こんにちは。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館長の野瀬です。
現在、祈念館の情報コーナー1で、「ジャーナリスト伊藤明彦特別展」と「NHK 戦後80年ドラマ『八月の声を運ぶ男』展」を同時開催しています。
被爆80年・終戦80年という大きな節目の年に、NHKが戦後80年ドラマとして、長崎のジャーナリスト伊藤明彦氏の実話を元としたドラマ「八月の声を運ぶ男」を製作し放送されます。
このドラマの主人公のモデルとなった伊藤明彦氏は、長崎出身のジャーナリストで、人生をかけて「被爆者の声の収録」活動に取り組まれました。伊藤明彦氏は、「被爆者の声を後世に残す」という明確な目的意識を持たれ、全国の被爆者およそ 2000人を訪問し、1000 人あまりの「声」 を収録されました。
祈念館には、伊藤明彦氏が全国各地を回り自らインタビューと録音をして収集した貴重なオープンリールテープを寄贈していただき保管しています。オープンリールテープは、既にデジタル化し、一部を除き、館内公開しているところです。
今回の「ジャーナリスト伊藤明彦特別展」では、伊藤明彦氏が使用された録音機やオープンリールテープ、伊藤明彦氏が友人宛に綴った私信などを展示するとともに、録音された「被爆者の声」を聞くことができるコーナーも設けています。
また、「NHK 戦後80年ドラマ『八月の声を運ぶ男』展」では、脚本を書かれた池端俊策さん、出演者の本木雅弘さん・阿部サダヲさん・石橋静河さんのメッセージ、ドラマの撮影風景写真など、ここでしか見られないものを展示しています。
まもなく、戦後80年ドラマ「八月の声を運ぶ男」が、NHK総合テレビで放送されます。この機会に、祈念館にも足を運んでいただき、二つの展示会をご観覧いただくとともに、伊藤明彦氏が収録し残された被爆者の生々しい声を聴いていただくようお願いします。
◎「ジャーナリスト伊藤明彦特別展」
開催期間 8月7日(木)~9月30日(火)
◎「NHK 戦後80年ドラマ『八月の声を運ぶ男』展」
開催期間 8月7日(木)~ 8月20日(水)
◎ NHK 戦後80年ドラマ「八月の声を運ぶ男」
▼番組放送日時
8月13日(水) NHK総合 午後10時00分~11時29分
8月16日(土) NHKBSP4K 午後7時30分~8時59分