館長だより

スコットランドとの新たな絆が生んだ「平和を紡ぐ詩」

2026/10/07

みなさま、こんにちは。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館長の野瀬です。

祈念館の周囲の木々も、静かに季節の移り変わりを告げる頃となりました。日頃より、祈念館の活動にご理解と温かいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。

先日、祈念館に大変嬉しく、また心温まるご来館がありました。昨年度、私どもがスコットランドで実施いたしました「海外原爆展」の開催地であるスターリング大学のサー・ジェリー・マコーマック学長が遥々長崎までお越しくださいました。

スターリング大学での海外原爆展は、現地の多くの皆様のご協力のおかげで大変盛況のうちに終えることができました。サー・ジェリー・マコーマック学長からは、原爆展の成功に対する感謝と、長崎との絆を未来へ繋ぎたいという大変ありがたいお言葉をいただきました。国境を越え、被爆の実相を伝える活動が現地の方々の心に深く届いていたことを実感し、スタッフ一同、大きな感動と励みをいただいた次第です。

さらにこの度、素晴らしい贈り物を頂戴いたしました。現地で原爆展を観覧されたスコットランドの詩人の方が、展示に寄せられた深い想いを一つの「詩」に託し、祈念館へと贈ってくださったのです。

異国の地に生きる詩人が、被爆者の苦難や長崎の祈りに共感し、紡ぎ出してくださった言葉。そこには、戦争の悲惨さを繰り返してはならないという強い決意と、人類の未来への普遍的な平和への願いが込められていました。海外原爆展の取り組みが、海を越えて新たな芸術や表現を生み出し、平和を希求する心として人々の間に浸透していくプロセスを目の当たりにし、深く感銘を受けました。

いただいた詩は、祈念館にとっても、また長崎にとっても、世界と結ばれた平和の絆の証となる大変貴重な財産です。この場を借りて、素晴らしい詩を寄せてくださった詩人の方、そして遠方より温かい足跡を残してくださった サー・ジェリー・マコーマック学長に、心より御礼申し上げます。

被爆から星霜を重ね、被爆者なき時代が近づく今だからこそ、こうした国際的な心の交流や、文化・芸術を通じたアプローチは、次世代へ記憶を繋ぐための大きな力となります。

今回スコットランドから届いた平和のメッセージを大切に胸に抱きながら、祈念館はこれからも、被爆者の思いに寄り添い、世界へ向けて「長崎を最後の被爆地に」という願いを発信し続けてまいります。

詩の内容はこちらからご覧いただけます。

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