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広島で平和の祈り二胡演奏

2014年12月10日
 11月29日、30日の二日間広島市に二胡の演奏に行きました。長崎と広島は来年、姉妹都市提携50周年を迎えます。市民同士の交流はますます盛んになると思いますが、私たちも広島演奏旅行を計画したのです。
 今春、広島在住の長崎原爆被爆者沖西素子さんの体験収録に祈念館の担当職員が広島を訪問しました。その際にお互いが五島の奈良尾ゆかりだったこと、お嬢さんである沖西慶子さんが被爆二世として伝承者活動を行っており長崎にもたびたびヴィオラの演奏で訪問されていることなどが分かりました。後日、沖西様親子が追悼平和祈念館を訪れる機会があり私がご案内したのです。すると慶子さんは西城山小の私の後輩になることがわかりました。奇遇な縁なので我々の二胡愛好会の活動をお話しする中で相互の音楽交流の話に発展していきました。まず、沖西さんのガルボ(デュオ)が8月9日の午後、祈念館ラウンジにおいて二胡愛好会と交流演奏をし、その後、市役所二胡愛好会が広島を訪ねることになりました。
 29日はまず、「原爆養護ホーム倉掛のぞみ園」での慰問演奏から始まりました。早朝、長崎を発ち2時からの演奏にぎりぎり間に合いましたが、直接本番でした。「北国の春」「折鶴」「長崎の鐘」など10曲演奏しました。入所者の皆さんは二胡に合わせて歌ってくれましたし、手拍子も入り、見慣れない楽器を楽しまれた様子でした。引き続き、広島市内の「音楽茶房78」でガルボと合奏で「長崎の鐘」などを演奏しました。
 翌朝はいよいよ、原爆ドームを前に親水ステージでの演奏です。寒風が吹く中、まずは原爆死没者慰霊碑に追悼の祈りを捧げ、追悼平和祈念館の外観を観て(まだ、開館前でした)演奏の準備にかかりました。9時から演奏開始。青い空と静かな川面に包まれて平和を祈念する曲を奏でました。国内外の観光客が足を止めてくれ、拍手もいただきました。衣装が派手なオレンジ色のせいか何事だろうと思った人がほとんどだったと思いますが、二胡の優しい音色に魅了された人たちも多かったのではないかと手前勝手に思った次第です。
 三回の演奏は慰問、交流、追悼と意味合いは異なりましたが、どれも大切な演奏でした。小さなボランティアと思い出かけて行ったのですが、広島の多くの人たちの素晴らしい反響を受けた時に来てよかったなあと思いました。色んな形の表現がありますが、被爆体験の継承は若い人たちに委ねていくことになると思います。このような音楽を通しての平和交流は多くの人が容易に馴染める方法でしょう。
 参加した全員、満足しながらの帰崎でしたが車中後半は安心と気持ち良い疲れで爆睡してしまいました。

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